バツイチ奮闘記|「変化」のタイミングを逃さないように

「変化」のタイミングを逃さないように

若葉生い茂り、新緑の季節がやってまいりました。
前回のコラムで、「新生活になったことで接触しやすくなる」点を紹介しました。
けれど反対に状況によってはうまくいかないケースもあるという点をお伝えしておきます。

先月のコラムでお伝えした通り、新生活を迎えることによって対象者の生活や気持ちが良くも悪くも変化します。

・子供が幼稚園などに通園させるようになり、時間が増え、接触のポイントが増えてくる。
・新生活という点で外へ向かう気持ちが強くなり、工作員との出会いも迎合しやすい。
・工作員の心理誘導にも、比較的心を開いて耳を傾けてくれる傾向がある。

これは、「新生活」という対象者に生じた一つのきっかけがプラスに働いてくれたことに起因します。
工作にせよなんにせよ、対象者の生活に一石を投じる、つまり何かしらの変化を生じさせるという事は、今の状況から対象者の気持ちを変化させる効果があるのです。
それはプラスに働くこともある反面、デメリットに転じるリスクもはらんでいます。

例えば、先ほど例に挙げた幼稚園や保育園。
通園させることによって対象者の一人の時間を持つことが出来、接触のポイントが増えてくるとお話ししました。
しかし一方で、せっかくできた一人の時間を邪魔されたくないと感じる時もあるでしょう。
また、送り出しの際に子供がぐずり、泣く泣く別れてきたとしたら、気になって接触どころではないでしょう。
一人の時間を有意義に使おうと、その時間に家事を集中させて部屋から一歩も出ないということも考えられます。

こういった変化が対象者にプラスに働くかマイナスに働くかは、正直行ってみなければわからないという部分はあります。
その日その日の気分によってプラスに働く日も、マイナスに働く日もあるでしょう。
同じ対象者だからと言って、いつどんなタイミングで行っても結果が同じ、というわけではないのです。

人の気持ちは常に移ろい、変わっていきます。

その中でどうやって接触するのか。

せっかくの「変化」のタイミングを逃さないよう、工作を進めていきたいですね。