探偵御用達のスピリチュアルスポット!
依頼者は女性。
内容は家出人調査。
対象者は女性の夫。
先日、夫の勤めている会社の資金繰りが回らなくなり倒産。
夫は職を失っていた。
年齢的にも再就職が厳しい状況。
そんなある日、夫が忽然と姿を消してしまった。
姿を消してから既に5日ほど経っていた。
警察に相談するも「帰ってくるんじゃないですかね。一応受理しますが」と煮え切らない回答だった。
そんなことから探偵に依頼をすることに。
奥さんは「自殺しているかもしれない」とのこと。
たしかに状況的に考えてもそのように解釈するのが正しい。
しかししてみなければ何ともわからない。
そんな形ではじまった。
対象者は車で出て行った。
警察であればNシステムで足取りはつかめるが、残念ながら探偵にはそんな権力は無い。
唯一の頼みの綱はETC。ETCの履歴をみることに。
履歴をみると...
「河口湖IC」
その履歴は今日の朝方だった。
とっ登山ですかね...?
そんな冗談は通じない。唯一の手がかりである河口湖に向かうことに。
依頼人は警察にも連絡。うちらは別で行う形となった。
場所は大分狭まった。っていっても富士山のふもとってだけ。
正直それだけで対象者を補足するのは厳しい。
1、会社が倒産。
2、再就職は難しい。
3、家族に黙って出掛ける。
4、富士のふもと
=青木ヶ原樹海
って考えるのが妥当。
調査員を二手に分け、田端はもう一人と青木ヶ原へ。
もう一方は河口湖周辺で調査を行った。
人を一人見つけるのは難しい。ただ車さえ見つければなんとかなる!
ってことで青木ヶ原へ。
毎年50名以上の自殺者の遺体が回収される自殺の名所「青木ヶ原樹海」。
日中でも閑散として薄暗い遊歩道...。
出るらしいです...。
木々の間に白い影!!岩場に座り込むスーツ姿の男性!!?
見えないものが見えてくる。
まさに!
スピリチュアルスポット!
そんなスピリチュアルな場面を見つつあたりを捜索していると、河口湖の部隊より連絡がある。
「車両が見つかった!至急応援頼む!」
田端たちは岩場に座り込むスーツ姿の男性を横目に、河口湖に行ったのだった...。
次回に続く
- 2010.09 『探偵の行う人探しとは?』
- 2010.08 『公然ワイセツVS出歯亀?』
- 2010.07 『探偵になった理由』
- 2010.06 『田端の「月刊ジャーナル」はじまる』
- 2007.06『敵との戦い』
- 過去のジャーナルへ