コラム|浮気調査 IN Pulau Bali その後

浮気調査 IN Pulau Bali その後


入国手続きの際、荷物の中身は調査機材。何か言われたらなんと答えればいいか分からないドキドキ感を味わいながら対象者らとともに難なくバリに入国。初日は日本での行動が主となり、チャックインの撮影を済ませその後動きなし。翌日からの動きに期待していたのだが...。

朝。格安ツアーでは朝食バイキングが付くらしい。対象者らは仲良く朝食を食べにくる...。そういえば昨日は夜も遅かったので近くのコンビニで買ったカップラーメンを食べただけだった。カップラーメンはやはり日本のヤツがおいしいと地元インドネシアのカップラーメンに文句を言いながら何をしゃべっているか分からないテレビを見て夜を明かした。

朝食は対象者らと一緒に食べる。

ナシゴレン...。これが本場のナシゴレンか。
朝から油ギトギトの焼き飯を食べ、老いを感じる田端だった。。。

対象者らは朝食を仲良く済ませた後、部屋に戻る。
12時過ぎ。対象者らの部屋にホテルのスタッフが近づく。どうやら部屋で昼食を食べるらしい。
20時過ぎ。対象者らが部屋から出てくる。ホテルのレストランで夕食を済ませ、部屋に戻る。
25時。消灯。

翌日。
08時:対象者らは朝食バイキングを食べ部屋に戻る。
12時過ぎ。対象者らの部屋にホテルのスタッフが近づく。どうやら部屋で昼食を食べるらしい。
20時過ぎ。対象者らが部屋から出てくる。ホテルのレストランで夕食を済ませ、部屋に戻る。
24時。消灯。

バリに来ているのにバリがまったく味わえない...。
バリに来ているのにホテルから一歩も出られない...。
対象者らの動きもさることながら、うちらの動きもホテルの人からしたら変に思ってしまうだろう。

だって一日中ホテルのロビーにいるので...。いい加減ナシゴレンも飽きてしまった。
何か変化がほしい。というより動きのある調査がしたい!
それと海に行きたいんですけど...。

最終日。
まさかの動きなし。同じ部屋で宿泊している証拠は撮れている。
またいちゃつく姿も撮れている。証拠としては充分すぎるのだが、どの写真を見ても本当にバリに来たのかが分からない。なんだか日本によくあるバリ風のホテルみたいな...。唯一明確にバリに行ったとわかるのは成田での出国とデンパサールでの入国の写真だけ。
海をバックにこの神々の国バリで神々を冒涜するような不埒な関係を撮影したいのですが、どうにか動いてくれないでしょうか??
と心に願ったのがよかったのかやっと動いてくれました。

しかし、対象者の向かった先は海ではなく街。

あの日本人特有のブランド店の買いあさりです。免税店、ブランドショップ、デパート...。
銀座にいるのと変わりがない休日のウィンドウショッピング。
女性対象者が商品をあさり、男性対象者が支払いを済ませる。
日本でみるよくある光景をこのバリでも。

付近のレストランで食事を済ませ、買い物三昧。日が暮れる前にホテルへ。
唯一のバリを満喫。ただなんだか物足りない。もっとバリっぽい感じを味わいたいのに...。

そんな感じで気が付けばチェックアウトの時間。
対象者らとともにチェックアウトを済ませ、デンパサール空港へ。
対象者もそうだが、まったくバリを満喫できない不倫調査。
気が付けば出国手続きを済ませ、飛行機の中へ。

そういえば、バリに来て海を全く見ることがなかった。

対象者らは別にバリでなくてもよかったみたいで、海外を選択したのはただ奥さんから解放されたいからという理由だけ。つまりは海など別にどうでもよい。バリらしいことはしなくてもよい。ただ人目を気にせずにいたかっただけ。

バリは満喫できずだったが結果は充分満足のできるもの。海外ではこんな感じで比較的証拠が取りやすい。とくにこのように宿泊先やツアー会社、使用する旅客機がわかっているとかなりの確率で証拠をえることができる。ただ、海外に行ったんだからもう少し海外らしい行動をしてほしいところです。

所長「バリ行ったのに焼けてないね。」

え~まぁ...。

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