コラム|匿名探偵はタダの人

匿名探偵はタダの人

テレビ朝日系列で始まりますね。匿名探偵。特命係長の続編みたいなものらしいです。

なんともまぁこの仕事ってのはテレビドラマの主役になります。
実社会では脇役以下、場合によっては悪の権化のような扱いを受けることもしばしばあります。
しかしなんでこんなギャップが生まれるのかわかりません。
恐らく「何をしているか分からないから」という理由でしょう。

この業種につくためにはどうすればよいの?とよく聞かれることがあります。
私は、たまたま求人広告を見つけたからという理由です。
すみません。なんの面白味も無くて...。

興信所というのは一応会社組織として認められた業種です。
しかし以前から怪しい業者なども多く、反社会勢力のフロント企業なんかもいまだにあるようです。
業法という法律により、そのあたりは規制されましたが、それでもまだ現存しているっぽいですね。

怪しい、疑わしいということがあるため大手の求職サイトやアルバイト情報誌には載せられない職業の一つです。

風俗業もその手の情報誌には載せられませんね。
載せられない理由は「暴力団との絡みがある危険性があるから」だそうです。

こと探偵業はと申しますと「何をしているか分からないから」という理由だそうです。
まさに匿名探偵という言葉は正解なのかもしれません。

しかし、テレビに描かれるそれは何とも私たちから見ると滑稽です。
以前「踊る大捜査線」という刑事ドラマがありましたが、警察からしてみれば「そんなのねぇよ!」ってなっていたのではないでしょうか。
多少の誇張表現はまだよいのですが、歪曲っぷりはハンパありません。

この仕事のイメージといったらバーボン、煙草、ジャズ、サブカル...。
雑居ビルに汚い事務所。東京の中心から少し外れた街を根城にし、日頃は金銭の回収業やペットさがしで生計を立てる。なぜか美女の助手がいる。なぜか夏なのに皮のコートを身にまといサングラスをかけている。女が好きで金なし。そんなところでしょうか。

田端が一致しているところは「女好きで金なし」ってところぐらいでしょうか...。
金銭回収は違法行為、ペットさがしは便利屋業務。結局探偵は“只野”ひとってことです。

多少の誇張もいいけれど、今度はもう少しリアルな探偵業をスポットに置いたドラマを作ってみてほしいものです。

月記メニューに戻る