月刊ジャーナル|ストーカー規制法改正!1/3の純情な感情を伝えるとあなたも逮捕!

ストーカー規制法改正!
1/3の純情な感情を伝えるとあなたも逮捕!

今月の26日に法案が通ったそうです。ついこの間事件でも問題となっていた部分を改善したような感じですかね。
以前のストーカー規制法は電話やファクシミリで繰り返して行う行為がストーカーとされていましたが、電子メールは除外されていました。
なんせ10年以上前の話ですからね。

当時の人は「メールなんてめんどくさい!言いたいことがあるなら電話しやがれこのヤロウ!!」って感じでしたから。

弊社の屋号は「FAX探偵ドットコム」。

この名前の由来は「FAXでも依頼が出来る画期的探偵社ですよ。なんだったらメールとかもやってます」的な感じで当時名付けました。
ファクシミリを前面に出し、ついでにメールでも...という感じだったわけです。

メールで問い合わせなんてくるわけねぇだろ。今の時代は電話じゃなくファクシミリだよ!なんて言っていたようですが、気が付けばメールが主流になりました。問い合わせのほとんどが昔からある電話かメールです。もし当時が今のような時代だったら名前も変わっていたでしょう。

「メール探偵SNS」

メールで問い合わせ可能。なんだったらSNSからでも問い合わせできるよ!って感じですかね。

連絡手段がメールが主となり、恋愛トラブルもそれが原因となったり、ストーカー行為もそれでしたりとなったわけで今回法改正をしたということです。では探偵業にどのような影響を及ぼすのか考えていきましょう。

恐らく復縁工作などに色々と関係してくると思います。

ご自身で解決しようと自宅前で待ち伏せをし話し合いの機会を設けようと思った。
⇒今まで通り警察を呼ばれれば警告されます。その後も繰り返し行えば同法でアウトー!

ご自身で解決しようと復縁したい相手にメールを出した。
⇒以前までは警察が相手にしなかったが、施行されれば警告されることに。

つまり自分で復縁をしようと画策すると捕まってしまう可能性が出てくるということになってしまうわけです。

 相手から一方的に別れを切り出された。
↓納得がいかないから電話をするも出てくれない。
↓気持ちを伝えようととりあえずメールをする。
↓返事が無いから届いているか不安でもう一回メールをする。
 警察から電話がある。\(^o^)/

全て受け手の反応でストーカーかどうかが決まるってことですね。
同法では「繰り返し」という言葉が入っております。たとえば一方的に一日100通とか送れば誰が見ても繰り返しとなるでしょう。
では一日10通だった場合どうなのでしょうか?毎日「今日の一言」のような感じで一通だけ送る場合どうなのでしょうか。
「相手に拒まれても繰り返し」というのであれば一度拒んだあとに二通送ればアウトということでしょうか。
この部分の線引きが曖昧ですね。

また送信っていうのはどこからが送信なのでしょうか。
一般的に考えれば相手が受信すれば送信されたとなりますが、受信が出来なかったとしても送信自体は出来ます。
サーバーにアクセスをした時点で送信という扱いになり、それを当事者が不快に思えばストーカー扱いされるわけですかね??
受信拒否をしていたとしても相手は送信をしているわけで...。

さらに今回の改正では「電子メール」となっているため、SNSなどを経由したやり取りは規制法対象外なのだとか。
ツイッターやフェイスブック上での私信は対象外ということになりますね。
逗子のストーカー殺人事件の時のように抜け穴がいまだにありそうなので事件となりそうですね。

今回電子メールが追加されたわけですが、手紙っていうのは無いようですね...。
大量に手紙を送りつけたとしてもストーカー規制法対象外ということなのでしょうか??
ただ、手紙で想いを伝えるとしても嫌がられている相手に一方的に感情を押し付ければ法律で規制されていなかったとしても結局は今の状況は改善できません。重要なのはその行為を規制するのではなく、穏便に修復していく作業なのだと思います。

何とかして連絡を取りたいと思っているのであれば、リスクのある行動は取らずに、出来る限り相手に負担のかからない形でアプローチをすることをお勧めいたします。

所詮は第三者が考えた法律。すべてをカバーするのは難しいもんですね。
被害者意識の強い妄想系の人にあたってしまうと、ストーカーじゃないのにストーカー扱いされることもあります。痴漢冤罪のようにストーカーもでっちあげることが出来るかもしれません。

20世紀であれば恋文を送ることも一つの恋愛形式だったわけですが、現代では犯罪者になってしまうんですね。
当時は壊れるほど愛しても三分の一も伝わらないなんて言っていたのに、現代では三分の一でも伝えようとすればストーカー扱い。

なんて世知辛い世の中なんでしょう。言いたいことも言えないこんな世の中じゃ...

月記メニューに戻る