コラム|潜入死亡遊戯クラブ!?

潜入死亡遊戯クラブ!?

オレはドキドキしている。

現在進行形で、胸の鼓動が高鳴っている。ある奥さんからの依頼なのだが、旦那がとあるクラブにハマっており、何とかして欲しいという内容。当初、オレは得意なサポートkatudou だと思いながら、話を聞いていた。しかし、そのクラブは、フツーのクラブではなかったのだ!

まず、そこは、厳密に言うと、いわゆるディスコ・クラブであった。そのVIP席が、どうやらキャバクラのようになっているそうなのだが、そこに入るためには、会員にならなくてはいけないという。

面倒…。

次なる障害は、入会にあたってのシステムである。

これが、一筋縄ではいかない。そこは、キャバクラであってキャバクラではない。限りなく素人に近い天然娘たちが在籍し、すべての女性がイニシアチブを持っているというのだ。わかりにくい? 

つまりである。

すべての主導権は、女のコたちに委ねられており、客としてきた男を会員として受け入れるかどうかの審査を彼女たちが行うというのだ!偶然、知人が、そのクラブを知っていた。さっそく聞き込んでみた。

「オレの友達って、その箱のオーナーを直接、知ってるのね。つまり、オーナーの知人。で、クラブに行ったらしいんだけど、どうやら、審査に落ちたみたい。で、オーナーが、どうなってるんだ!って女のコたちに言ったんだって。そしたら、会議の結果、ふさわしくないと判断しましただって。政治力はまったく通用しないらしいよ」

暗雲が垂れ込めてきた…。
オーナーに頼んでもダメだなんて、どうすりゃいいの?
知人が続けた。

「まず客として扱われているときの会話に重点を置かれるみたい。格好はそこそこ。収入も適度にあって、センスとウィットがある男が最低条件。つまり、エロ話をした時点でアウト。カラダとか触ったら、審査に通る可能性はゼロなんだって。審査に通ると、そのときメアド交換した女のコからメールが入るらしい。もし、メールがいつまで経っても来なかったら、落ちたってことなんだってさ」

辛い…。よりによって、何でそんな面倒くさいクラブなんかにハマってるんだか。しかも、そこのVIPは3ステージに分かれているらしい。

まず登竜門の1st.ステージ。ここで審査に通ると、今度は2nd.ステージへの挑戦権が与えられる。めでたくそこも通れば、次は3rd.ステージという感じ。まるで、ブルース・リーの『死亡遊戯』。

知人の話によれば、3rd.ステージに在籍している女のコは全員、モデル級の美女ばかりらしい。依頼人の話では、当の対象者は3rd.ステージの会員なんだとか。

絶望的…。パーソナリティーを審査されるクラブなんて聞いたことないよ。仕事とはいえ、もし第一審査も通らなかったら、個人的に相当凹みそうな勢い。だって、人間を否定されるワケだし。

果たして、どこまで通用するのやら。

オレは一世一代の勝負は刻一刻と迫っている! 

続報に乞うご期待!


大阪ナニワのブルース

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