六本木情報局~六本木裏事情~!?
「ココに居るスタッフは、皆、ホンモノの探偵なんですよ!」
はじめて来店されたお客様にいつも言うこのセリフ。
作りが監獄だったり、コスプレした店員が居たりと、見た目でわかれば苦労はない。
しかしウチの場合、パッと見で伝えにくい…。
探偵っぽい店って意味不明だし、らしく見える衣装なんでない。
本物なんだけど、それをわかってもらうのは一苦労なんですよ。
となると、トークが大事になってくるんです。トークが!!!
「やっぱり浮気調査とかが多いの? 男と女、どっちが多かったりするの?」
「へえ、おもしろそう! でも復縁サポートって、どうやるの?」
「こんな盗聴器があるんだあ、コワイねえ…。そういうの発見したりしてくれんの?」
ハイハイ、何でも答えますよ。守秘義務を逸脱しない範囲でね。
で、まあ、そんな話をしているうちに、だんだん、探偵BARっぽくなってきます。ここからが本領発揮!
驚きいっぱいの現場トークを聞くうちに、お客様も、"ほかとは違う店"と思ってくれるようになってきます。
そりゃそうだ。ほかがやってる店なんてないんだから。
でも、お客様はワガママなもの。探偵なら何でも知ってるでしょ?
と言わんばかりに、いろんなことを聞いてくることもあるのです。
「こっそり秘密の遊びをやってるような店、知らない?」
「フツーじゃないキャバクラを探してるんだけど、いいとこある?」
「あんまり金ないんだけど、朝まで遊べる店とかない?」
いわゆる街ネタってやつです。
「そんなこと言わないで、ウチで飲んで行ってくださいよ」なんて野暮なことは言えない。
サッカーでも、そうでしょ?
ひとりでボールをキープしていたらゲームにならない。
キレイにドリブルしつつパスで繋ぐからこそ成立するのです。
要するに、夜遊びと似ているんですよね。
そこで、お客様から聞かれたときは、華麗なパス回しを心がけています。
「ちょっと、大きな声じゃ言えないんですけど…」
「楽しむには、お客様の腕も必要になってくるんですが…」
クッとくるような前振りを入れつつ、ネタを提供する。出し惜しみなんてしません。
すると、どうでしょう。あそこに行けば、ナイスな情報が手に入る。
さすが、探偵!となるから不思議。
アシストが決まったときなどは、「いやあ、いい店を紹介してありがとう!」ってな具合で再度、来店してくれたりして。冥利に尽きるってもんです。
た・だ・し。ときとしてNAKATA並の強烈なキラーパスもございますので、お聞きになる際には、覚悟しておいてください。
さて、今晩もネタ収集に出掛けるか…。
と、そんなオレの後姿を恨めしく見つめるスタッフの視線が…。
「これも仕事なんだよ、仕事!」
すべては、皆さんに楽しんでいただくため。
ああ、なんと献身的な自己犠牲なんだろう。そう。探偵の業務に終わりはないのです!
な・の・で。ご来店の際は、遠慮なく、何なりと思いしつけください!