修行記|新人キタノと浮気調査:営業マン編

新人キタノと浮気調査:営業マン編

はじめまして、新人のキタノ(♀)でーす。
コラムをタカハシさんから引き継ぐことになりました♪
マイコラムを命令されてしまい、かなりプレッシャーです。

と、いいつつ引き継いでからかれこれ早2ヶ月経過していました(汗)。
先輩からふいに言われた「そういやキタノとタカミはコラム書いてるの?」の言葉に背筋がぞっとしたのを覚えています。

わ、忘れてました!!

先輩がにっこり笑ってる。笑ってる…。

おっちょこちょいな私ですが、同期のタカミさん共々どうぞよろしくおねがいします。

かといって所詮はまだ新米ぺーぺーの私。
先輩方を真似したアドバイス風コラムを書いていったとしても後々自分が追い込まれるのは目に見える。
無理な背伸びはせずに、探偵になってからの変化を書いていけたらなと思っています。
あ、ちゃんとマメに更新しますからね、忘れずに!!

とある調査で、一週間連続の素行&浮気調査に参加する機会がありました。

ちょうど朝の通勤通学時間からスタートする案件。

対象者は営業職のため、朝から尾行しないと退社時の開始場所が読めないんです。
要するに、一日中尾行するわけです。
一箇所に通勤する対象者の場合は、夕方から張り込みをすれば事足りるのですが、営業マンは直行直帰もあるので追いかける方としては難しい相手。
得意先まわりの間に、さぼって風俗や浮気相手とラブホテルなんて人もいるらしいので手ごわいです。

そんなこんなで、対象者が通勤する時間を狙って自宅前で張り込みをしていた訳です。

開始した当初は対象者がいつ出てくるのか不安で、ひたすら対象者の家のドアを凝視するだけでした。まばたきする間に出てくるんじゃないか、見逃すんじゃないか、って
無駄に力が入っちゃいます。
しかし何回か調査を重ねてくるとさすがに肩の力も抜け、少―しだけ周りを見る余裕が出てきます。

毎日毎日、同じ時間に同じ道を通る人達。人が見ているなんて思いもよらないから、それぞれが"一人の時の顔"なわけです。
ぼんやり道を歩いていたり、時には歌を口ずさんでいたり…、道端でエクササイズ運動してたり。怒り顔の人、無表情な人、幸せそうな人、眠そうな人、様々です。
友達や家族には見せないだろう一部分を垣間見るのはすごく不思議な感覚です。

あの人達は私の事なんか知らないのに、私はあの人達の事を知っている(ような気分)。

何回も張り込みを重ねていくうちに、道行く人が勝手にお友達のように思えてきます。

「え、今日はちょっとはやくない?ご飯たべたのかな」
「そろそろ走らないと遅刻するよ…!」
「あの人、今日は荷物が多いなあ。肩凝りそう。」
「今日はちょっとスクワットの回数が少ないな。サボっちゃいけんよ!」
など、いらぬ心配までし出す始末。

自分も学生時代は、いつもギリギリの時刻に家を出て全力疾走で駅に向かっていました。
あの時誰かに見られていたとしたら、「あと五分早く出りゃいいのに…」と呆れられそうです。

いや、それより何より。
あの時の鬼気迫る顔を誰かに見られていたらと思うとぞっとします。
教室に滑り込むと、友達から「戦地から帰ってきた表情をしてる。」とまで言われた表情です。
学校までの道のりはまさに戦地。片道2時間半。そのうちの2時間強は超満員電車。
しかも、痴漢で有名な某○○線経由。ああー思い出すだけで疲れが・・・。
その時の表情を誰かに見られていたかもなんて考えたくもありません。
考えません。考えません…

いや、今日から気をつけます。
女は一歩外に出たら、100人の視線にさらされている。
変な顔していると素敵な恋の出会いを逃してしまうかもしれないのです。
電車の中での化粧は止めましょう。

ではでは、キタノ(♀)でした。

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