修行記|尾行パーティーは「♂♀♂」か?「♀♂♀」か?

尾行パーティーは「♂♀♂」か?「♀♂♀」か?

みなさん、ご無沙汰しております。久米です。
今回は"尾行のパーティー"について、ちょっと話してみたいと思います。
あ、パーティーと言っても宴のことではなく、尾行に参加するメンバーについての話です。

尾行のパーティーを構成する際に大原則となるのが「男女混成」という点です。理由はとても単純なのですが、対象者の性別に対応するためですね。対象者が男性であれば、その行動や行き先によっては「男性が対応するのが望ましい」状況が出てくることが少なくありません。その逆もまたしかりです。

たとえば対象者がパチンコ店に入った場合。
今では女性が一人でパチンコをするのも全く珍しくはありませんが、できる限り目立たないように追跡をしたいのが探偵ですから、店内の対象者に近づく調査員は男性が無難なんですね。似たような理由で、喫煙所やカー用品店、立ち飲み屋などに一人だけ調査員が入る必要がある場合は男性がより適していると言えるでしょう。

逆のケースはもっとシビアになります。
対象者が女性の場合は、常に男性が前面に出て尾行しているとリスクが大きいという点はみなさんもご想像していただけるかと思います。しかも女性の行き先は時に非常に厄介(失礼!)なのです。

その最たる例がデパートです。
女性がのんびり買い物を楽しむデパートは、男性にとって非常に気を遣う尾行現場の一つです。婦人服売り場から始まって化粧品売り場、バッグや靴の専門店、ファンシーショップなどなど、男性調査員にとって押し引きの妙がかなり試される場所がテンコ盛りだからです。しかも、対象者が彼氏や夫とともに行動していればまだいいのですが(お互いに夢中なので)、一人っきりで買い物をしているケースでは余計に難度が上がります。

そんな時パーティーの中に一人でも女性がいれば、前衛・後衛を入れ替えることで無用なリスクを大幅に軽減することができるわけです。もちろん、状況によっては男女がペアになってカップルを装うことも効果大ですね。

さて、現場に入る時はその原則のもと、男女1名ずつの2名体制かまたは男女1名ずつ+どちらか1名の3名体制をとることが多いです。2名体制の場合は組み方が一つなので単純ですが、問題は3名体制の場合です。男女1名ずつは確定で、残りの1名を男女どちらにするかの点ですね。

それには特に明確な前提はありませんが、現場の状況や案件の性質的な部分を考慮して決定します。たとえば、対象者が毎回のように自転車移動をすると分かっていれば、やはりそこには男性をプラスの1名として投入するでしょう。逆に、上で書いたように対象者が女性で買い物の立ち寄りが多いようであれば、やはり女性が2名いたほうが無難だと判断するケースもあります。また、調査員としてだけでなく工作員としての都合も考え合わせて、男女どちらのスタッフを起用するか決めたりもしますね。

弊社はスタッフの男女比率がほぼ半々なので(性別・年齢層ともにバランス良く採用しています)、メンバーを組む時に困ることはありません。工作を行う時だけでなく、そのように調査の段階からも現場スタッフの性別は重要なものなので、依頼をお考えの方は探偵社の選定ポイントの一つにしていただくと良いでしょう。

ではまた次回!(あ、次回はもう来年になりますね。ちょっと早いですが、皆さん良いお年を!)

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