修行記|顔の判別法

顔の判別法

「あれ?あの人の名前なんだっけ?顔と名前が一致しない!」
そんな入社する前まで口癖だった上杉です。
皆様も顔と名前を覚えることに苦労されているのではないでしょうか?

探偵は、対象者の顔を覚えなければいけません。
依頼人様にいただいた写真一枚だけを頼りに、対象者と判断しなければいけません。
「あれかな?なんとなく違うな、わかんないなぁ。」では尾行も始まりません。
対象者を捕捉することが重要であり、確実な判断をしなければいけません。

しかし、写真を数枚見ただけでは、実物を完璧に捕捉できるのはとても難しいのです。
写真のままの姿の人はなかなかいないため、多少なりとも印象が違っていて
入社前の私ならば「みんな同じ顔に見えてくる・・・」と愚痴を言っていたことでしょう。

それが今や、対象者が出てきたら遠目でも反応できるようになりました。
更に一度見たら、夜のシルエットでも判別できます。
探偵として成長しているな、と自画自賛した部分です。

おしりの形でも判別できるというつわものもいます。
私はそこまでは達していないのが悔しいところです。

そこで今回は、判別の仕方について書いていこうと思います。

まず、いただいた写真をじっくり覚えるほど見ます。
自分の中で感じた第一印象や、目立った特徴、誰かに似ていないかなど、感覚+記憶に残していきます。
しかし対象者は写真のままで現れるとは限りません。

髪を切っていたり、帽子やマスクや眼鏡を身に着けていたり、写真とは表情が違っていたり。
数十年前までの写真しかない場合もあり、年月の変化はいろんな意味で恐ろしいのです。
かつ女性の化粧を侮ってはいけません。あれほど顔の印象が変わるものはない・・・

そんな時のために、私が人を覚える際に注目する点を挙げてみます。
・髪質
・おでこの広さ
・眉毛
・目の間の間隔
・目と鼻と口のバランス
・口の形
・輪郭
・耳の位置
・ひげの生え方
・ほくろの有無
・笑い方
・・・挙げたらキリがなくなりそうです。

しかし大体は遠目で見ているため、最初は雰囲気で判断します。
「この人かな?」と少しでも思ったら、通行人のふりをしてすれ違いざまに顔を確認します。
その際に対象者に見られるリスクを抱えながら、いかに自然にすれ違うかが重要です。

そして一度対象者を捕捉したら、次からはかなり遠目でもなぜかわかってしまうのです。
その理由は、「歩き方」です。
人間の歩き方や鞄の持ち方は、人によってかなり特徴的なのです。
それに加えて、雰囲気や体系が以前見た対象者であれば、「あれだ!」となります。
雰囲気も言葉ではうまく表現できませんが、大事な判断材料になります。

これを繰り返していくと、すぐに判別できるようになるのです。
人の顔を覚えるのは慣れと気力だと思っています。
実はFacebookの写真をかなりの頻度で参考にしているので、皆様も探偵にはお気をつけてください。

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