修行記|男子禁制??なシチュエーション。

男子禁制??なシチュエーション。

デパートでの尾行の際、気をつけること。
ズバリ婦人服のフロアです。

男性である私が最も浮いてしまうシチュエーションです。
はっきり言って嫌です。
尾行をする際、神経をものすごく使います。
対象者との距離を遠目にとり、引きで尾行していると混雑している場合は失尾してしまう可能性があります。
かといって近すぎても尾行がばれてしまう可能性があります。

ここら辺の塩梅が大変難しい。

さて、ではこの場合の対処方法として正解は?

女探偵にメインで尾行してもらい、男探偵は引きで尾行、もしくはその場から外れる、が正解です。
よく見かけますよね?
彼女や奥様の付き合いで買い物に来たはいいが、疲れてしまってベンチやソファーでぐったり休んでいる彼氏や旦那さん。
目指すところはそれです。
無理に尾行せず、ベンチやソファーに腰掛け、携帯で女探偵と連絡を取り合い現状を把握すればよいのです。
そのフロアを出る時に通過するエレベーターやエスカレーター、階段の近くで待機していれば、連絡を待たずとも捕捉できることもあります。
無理をしてでも尾行しなければならない局面は確かに存在しますが、無理をしてもリスクのみ場合は引くに限ります。

このような場合に備え、弊社では男女ペアで調査に臨むのです。
男性だけ、女性だけの調査というのは滅多にありません。
女探偵のほうが有利な場所、男探偵のほうが有利な場所、はたまたカップルを装ったほうが有利な場所はたくさんあるのです。
たとえば遊園地などに対象者が遊びに行った場合、男二人より男女のほうが目立ちません。
不思議なもので、人間はその場にふさわしくないものは目ざとく見つけますが、雰囲気にマッチしているというだけで警戒をほとんどしなくなってもくれるのです。
探偵になって真っ先に習うことの一つです。
なるほどなぁと入りたての頃、シミジミ納得してしまいました。

性別だけではなく、その場の状況もある。
都会でぼーっとしていたら迷惑がられるし、逆に田舎でぴりっとした空気を生み出していたら、やっぱり目立つ。
対象者しかり、周りの状況や、他の人がどのように過ごしているかも把握した上で、行動しなければいけません。
全体を俯瞰できるようになって、初めて一人前の調査員として認められるのです。

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