吠えるオトコに、ホジるオンナ
いやはや暖かくなってきました。木の目時とでもいうのでしょうか。
この時期になると不思議と土谷はおかしな人たちに出会ってしまうのです。
花粉が空気清浄機に吸い込まれるかのように、土谷に吸い寄せられてくるのです。
オーラがあるせいでしょうか。(無用の長物ですが・・・)
今日も出遭ってしまいました。
まずは電車の中。
現場への移動のため、工作員の女性と一緒に山手線に乗車。
つり革につかまり、ふとまえを見ると、ピンクの派手な毛皮のジャケットを着た、うら若い女性が目に留まりました。
派手だなぁ~と思ってみていると、ナント彼女は愛らしい左手の小指をおもむろに左の鼻の穴に入れていらっしゃるのです。
第一関節が見えないくらい…。
きゃー、鼻○ソをほじっていらっしゃるのね、お姉さま。
大物を探り当てた彼女は、小指の先を見つめ、そのまま腕組みしてしまいました。
鼻○ソはいづこへ・・・。
女性工作員に言いたいが言えず、電車を降りてから一言。
「見ました?」
「見た見た。けっこう大物だったよね。」
ちゃ~んと確認している女性工作員に感心させられたのでした。
そして場面は変わって、現場からの帰りのこと。
御茶ノ水駅で乗り換え電車を待っていると、土谷の背後で犬の鳴き声が・・。
女性工作員が、
「あれっ、駅のホームに犬がいる!?」
周囲を見回す土谷。
「いないですねー。どこで鳴いてんだろ?」
近くにはサラリーマン風のオジサンが一人いるだけ。
「オジサンは別にイヌ抱えていないしな~。カバンにも入らないだろうし。」
と間抜けなことを言っていると、
オジサンの口が動きました。
「ワンッ!」と。
さらに続けて、
「ウー、ワンッワンッ!」と。
「ウソォー!リアリー?」
「ホントォ!マジデー?」
顔を見合わせる土谷と女性工作員。
小声で、
「だよね、だよね。あの人だよね?」
思わず土谷に確かめる女性工作員。
土谷も小声で、
「そうです、そうです。間違いないですワン。」
そんな我々を視線の端でとらえながら、ニヤけた笑みを浮かべ、吠え続けるオジサン。
ホームの先へ先へと歩いているせいか、鳴き声が遠ざかっていきます。
そしてさざなみのように一様に振り返る人たち。
「アオォーン!ウー、ワォーーン!!」
いつしか吠え声は遠吠えになっていきました。
土谷も負けじとネコ声で「にゃー」と返そうかと思ったのですが、
戻ってきても困るので、出かけた鳴き声を飲み込みました。
嗚呼、春は近いナリ
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