コラム|踊り場大捜査線 東急ハンズを封鎖せよ!

踊り場大捜査線 
東急ハンズを封鎖せよ!

お盆も過ぎ、そこはかとなく秋の気配が漂う今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

盆と正月は日本人にとって重大行事ですよね。

ところで、お盆ってなんで「お盆」と言うんでしょうね?食器を乗せて運ぶ盆とは関係なさそうだし・・・。
そこで土谷、ちょっと調べてみました。

お盆とは正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といい、インドのサンスクリット語の「ウラバンナ」から来ているそうです。
このウラバンナという言葉の意味はナント"逆さ吊り"。

  なんだ、SMの儀式かぁー・・・

違うっ! 全然違うヨ、ナイアルヨ!!

意訳すると、
「逆さまに釣り下げられるような苦しみにあっている人を救う法要」
のことをだそうです。
そこから現在のようにご先祖様の精霊をお迎えして、供養するという形に転じたとのこと。

亡くなった人が帰ってくるというお盆。

仏壇に手を合わせると、いつもよりロウソクの炎が長いことがあります。
それは故人が戻ってきて、喜んでいる証拠なんだそうです。
怪奇現象としてとらえるよりも、そのほうがなんか味がありますよね~^^;

ちょっと賢くなったような気がするのですが、そんなことは、置いといて、ちょっと前ですが、事件に遭遇したのです。

なんと現場芸能人に遭遇しました!
(正味ちょろっと見ただけですが・・・)
さすが大都会東京…。

ことの経緯を説明すると、年配のオジサマからの浮気調査依頼が発端。

少々髪の毛に不自由されている感のあるその依頼人様はかなり歳の離れた若い奥様を貰ってうれしい反面、心配でしょうがない。
最近買い物、買い物といってはあちこち出歩いているようなので、実は浮気しているのでは?と疑いが消えず、また問い詰めるには勇気と確証がないから難しいとのこと。

とりあえず、家を出てからの奥様の行動を見ることとなりました。

そして調査当日・・・。

自宅マンションを出た若奥様は、少々派手目のファッションに身を包み、メイクもばっちりの様子。

不謹慎ながら期待に胸を膨らませて、追尾に入る。
徒歩で駅まで移動した若奥様は、地下鉄を乗り継ぎ、乗り継ぎして若者たちでにぎわう渋谷へ到着しました。

  さあっ、どこで待ち合わせだ?

お決まりのハチ公? モアイ像?
それとも・・・

と思っていると、まっすぐ渋谷西武デパートへ。
入り口で待ち合わせか?
と思いきや、婦人系フロアを所狭しと闊歩する若奥様・・・。

それからが凄かった。えっ、何がって?買い物ですよ、買い物。

確かに若奥様は旦那様に申告したとおり買い物をしてましたが、それが中途半端じゃない。

足早に次から次へと店の間を蝶のように舞い、蜂のように刺す!そして行く先々のブランド店でカードを切る、きる、キル…。

  メッタ斬りです

渋谷に現れたラストサムライです。

両手に大きな紙袋を提げて買い物する若奥様の姿をカメラに収めます。

ようやく、百貨店での買い物を終えた若奥様。次に向かうは東急ハンズ渋谷店。

さきほどとは異なり、吟味しながらゆっくりと買い物を楽しまれています。
こちらもホッと一息つきながら、階段の踊り場で様子をうかがいます。

張込ながらフト見ると、そこには携帯でしゃべっている男性の姿が。そしてなんか聞き覚えのある声がします。

  あっ、ギバちゃんだ!

俳優の柳葉敏郎さんが一人、売り場から離れ、土谷と同じように階段の踊り場であたりを見ながら携帯電話で話していたのです。

  室井さぁ~ん!!

そんな織田裕二さん扮する青島刑事の声が聞こえてきそう・・・。

漏れ聞こえる話の内容から、奥さんに頼まれて買い物にきたが、モノがよくわからなくて家に電話している…といった感じ。
少しなまりの抜け切らないしゃべりに必死さが滲み出てます。

こんなところで、刑事と探偵が共同捜査網を引くことになろうとは…!
(って、役柄だし。捜査内容全然違うし。)

「土谷っ、お前は若奥様を追え! 俺はカミさんから何を買えばいいのかを聞きだす。 頼んだぞ!」

そんな室井捜査一課警視正の声が聞こえた(ような気がする)

踊る大捜査線THEMOVE2のテーマ音楽をココロの中で歌いながら、土谷は若奥様を追う。

両手に抱えきれないほどの荷物を持った若奥様は、特に怪しいそぶりもなく無事帰宅。
あとから聞いたところによると、奥様には、好きに買い物していいとカードを渡してあるとのこと…。

拍子抜けしたスタッフをヨソに、頭の中ではテーマ音楽がずっと流れていたのでした・・・。

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