コラム|ニアミス!?

ニアミス!?

明けましておめでとうございます。
3年目を迎えましたこの月記、本年も宜しくお願いします!

今年もインスタント食品を頼りに一人で正月をむかえた、"独りぼっち"を「独身貴族」と勘違いしている土谷一樹です。

いやはや、それにしても寒くなってきました。
しかし雪のしたにはフキノトウが育っているように、この寒空の下では、ホットな出来事が忍びやかに進んでいるのですよ。

張り込みをしていると様々な人を見かけます。
ある意味、定点観測をしているわけなので、
通る人、出入りする人、周囲の人々・・・、じっくり見ちゃうんですよ。
これも一種の職業病なんでしょうね。

この間、とあるお店から出てくる対象者を撮影するために、近隣の駐車場に車両を停めて張込していました。

ダダっ広い駐車場には、数台の車が駐車してあるだけ。
そこへ1台の車が入ってきました。
なにげなく見ていると誰も降りてこない。
アイドリング状態のまま駐車しています。
車種は少し古いタイプのベンツ。
パッと見た感じでは誰も乗っていないように見えるが、どうやらドライバーはシートを倒して横になっている様子。

 粉雪舞う空の下、こんなところで何やってんだろ?
気になる・・・

我々は横目にベンツを見ながら、店の出入り口を監視します。
ときおり男性が顔を上げ、ゴソゴソ動いている様子が見えます。

 まさか同業者!?

こっちはエンジン止めて、寒い車内で身を潜めているので、気づかれてはいないだろうが・・・。
同じターゲットってことはないよなー。
ただ休んでいるだけとも思えるけど、にしても、こんなところというのもおかしい・・・。

悶々と答えを考えてしまいます。

そんな微妙に張り詰めた空気を破ったのは1台の軽自動車でした。
ベンツが止まってから90分ほど経過したぐらいでしょうか。
その軽自動車はベンツの隣に滑り込んできました。

 これだけ空いているのにわざわざ隣に駐車しないよなー、
ひょっとして援軍かなぁ?
なんてブツブツ言っている土谷。

軽自動車を運転していた女性は辺りを警戒しつつ、素早くベンツの助手席に乗り込みました。
間髪入れずベンツは発進。駐車場から消えていったのでした。

  うーん、ニオイます。

  嗅ぎ慣れた匂いがします。

スタッフの頭上に浮かんだ文字はみんな同じ。

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