コラム|闇夜にほえろ!ジーパン探偵

闇夜にほえろ!ジーパン探偵

暑いっすねー、春なのに。

ナント夏日ですよ。夏日!
気温が25度を越えるなんて、よく言われる異常気象ですかね。

ところで異常気象ってどこからが異常で、どこからが正常なんでしょうね?
ちょいと下品な話ですが、正常位ってあるけど異常位ってあるのか!?

境界線がどぉーしても知りたい、年中ボーダーライン男@土谷 です。

そんな話はさておき、暖かい陽気の中、張込もずいぶんラクになってきました。
アウトドア派土谷にとっては嬉しいかぎりです。

ただし花粉も飛びまくりなのです。
痒い目をこすりながら、また襲ってくる睡魔と戦いながら目を赤くしているのも事実…。

しかしこの前の張込は、そんな土谷の心配事などどこ吹く風~だったのです。

場所は最近かなーりオシャレな街へと変貌を遂げた都内某所。
ターゲットは芸能人の卵。詳しいことは書けませんが、いわゆる素行調査を行ってました。

近辺には小さな芸能プロダクションがたくさんあります。マンションの一室が事務所になっているところが多いようです。

土谷は早速、ターゲットが所属する事務所の出入り口の張込を開始。
向かいには都合よくオープンテラスのカフェがあり、今年初となるアイスコーヒーを片手に楽々張込です。
ちょっとジーパンに安物のシャツという土谷の姿が浮いているような気がしましたが、そこは気がつかなかったフリで押し通す。

  あぁ、天気も良くて格好の張込日和だなー

 (こんなことは探偵ぐらいしか思わないですよね)

なんてのんびりしてた時に若い女性と遊び人風の男性が店に入ってきました。
土谷の隣のテーブルに腰を下ろした二人。カップルにしちゃ堅苦しいな、と観察していたら、
二人の会話が聞こえてきました。

男「ここでいつもランチするんだよ。」
女「えぇー、こんなオシャレなところでいつもですかぁ。」
男「事務所から近いからね。」
女「なんか一人じゃ入りづらいですよね。」

 (一人で悪かったな! by 土谷)

どうやらこの近くの芸能プロダクションのマネージャーかなんかと芸能人予備軍の女の子のようです。

メニューをウエイトレスに持ってこさせ、慣れた感じでワインをチョイスする男。

男「ランチといったら、やっぱワインだよね。」
女「えぇー、なんかカッコいいー」
男「こんなの普通だよ」

心なしか彼女の目がキラキラしています。

プチ奮発気味のメニューをあたかも普段から食べているかのように振舞う男。

男「やっぱりこれからレッスンをきっちり受けていかないと・・・売れるためにには、そういう基本をきっちりやらないとね。あゆやヒカル、あややもみんな影で努力してたんだよ。そのためにはボイストレーニングやダンスレッスンを受けなきゃね。うちは講師陣が結構この業界でも凄いから、ここでみっちりやれば君もこの世界で生き残っていけると思うよ。」
女「あゆって浜崎あ○みのことですかぁ?。そうなんだー。○○さんよく知っているんですか?」
男「スタジオなんかでよく会うよ。」
女「(勢い込んで)えぇー、すごーい!!」
男「普通だよ、普通。それよりこれからレッスン頑張んなきゃね。」
女「そうですね。私頑張ります!」

(だ、騙されているような気がするなぁ。)

男は説明書のようなものを広げ、レッスンはチケット制であることを説明。
でもたくさん買えば安くなり、その分レッスンにも通うから実力がつく!と言っている。

お金絡みの説明はマルチ顔負けのスムーズさ。
うーん、相手を乗せる営業トークといい、有名人とまるで知り合いかのような発言。
しかし仲がいいとは言っていない、ただよくスタジオで会うと言ってるだけ。

どこまで本当でどこまでウソかはわからんが、ふと辺りを見回すと似たような光景がちらほら見える。

なかにはアイツは実は俺が育てたんだ!なんてことを豪語する人も。それを聞いている彼女は羨望のまなざしです。

 (絶対アンタじゃないと思うケドなー。あの子間違いなく騙されてるよー。)

オシャレなオープンカフェというステージで繰り広げられる熾烈なプロダクション戦争の一部を垣間見たような気がします。

気付くと日はとっぷりと落ちて、暗くなってきました。さすがに外は少し冷え込んできて、みんな店内に移動していきます。

  な・ぜ・か、
土谷のターゲットは未だ出てこず・・・。

店内に入るわけにもいかず、夜空を見上げながら何杯目かのコーヒーをお代わり。
さすがに途中からホットに切り替えたけどねー。しかし排気ガスと冷えた空気が大好物!というフリはキツイ…。

オシャレなカフェにいる、オシャレな人たちにジーパン土谷は声を大にして言いたい!

  お、お前らみんな騙されてるゾ!

  ついでに

  どうしちゃったのボクのターゲット!!

月に向かって吠える土谷の夜は長かったのです…。

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