コラム|ツライ人・楽しい人

ツライ人・楽しい人

空が高くなってきましたねぇ~。
天高く馬肥ゆる秋ってヤツでしょうか。

味覚の秋でもコンビニおにぎりが大の親友という、

  食通@土谷でございますぅ・・・(泣)

最近は早朝の田舎張込みが多く、眠気と闘いながら仕事してます。そこは、車の窓をあけると糞尿のカオリがツンとする田園地帯。
ターゲットの家の前には、道を挟んで大きな畑が広がってます。大きな一軒家の横には駐車場があり、家の前の道は車1台がやっとの砂利道。
とてもじゃないが近くに張り込めない・・・。

そのため畑の向こうまで回り込んで車を停め、かなり遠くから、米粒ぐらいにしか見えないターゲット宅の自動車を張込みます。
肉眼だけではキツイので、ビデオカメラを使用し、車中から動きを探る。垣原さんが後部座席に機材を使ってカメラを固定セットします。
ピントは1階の玄関口。

ニワトリが高らかに鳴き声をあげ、平和な朝の訪れを宣言してます。
(我々を除いては・・・。)

しばらくすると2階のベランダに奥さんらしき女性が出てくるのが見えました。
どうやら洗濯物を干している様子・・・。早速その様子をカメラに収めるようとする垣原さん。

どうやら玄関口に焦点を合わせて、機材で固定していたカメラを必死でズラして撮影している声が後部座席から聞こえてきます。

「あっ、そこそこ、いい感じいい感じ。
そうそう、バッチリよん。
あぁ、そんな早く動かないで。
あぁっ、もう!
行っちゃった…。」

肉眼ではなかなか見づらいながらも、奥さんは素早く洗濯物を干し終わり、部屋に入ってしまいました。
しかし短い時間ながらも、映像はバッチリ。

ただ、運転席にいて肉眼でターゲット宅を見ていた土谷には、垣原さんの声しか入ってきません。
なんか言葉だけを拾うと、ちょっぴり、いや結構いやらしい。そんな大発見(?)した土谷が、垣原さんに

「今の垣原さんの言葉だけ聞いていると、なんかやらしい感じですよねー 色気のない垣原さんでも、Hに聞こえますよ(ねぇ。)」

「"色気がない"が余計ですっ!」

って、言い終わる前にガツンッ!と後ろから殴られました・・(痛)

皆さん、思ったことをそのまま言うのは止めましょう。特に女性には・・・。

そんな一日の始まりを迎えた土谷。
いったん事務所に戻り、仮眠を取り、夕方の調査に備えます。

  Zzz・・・

しばしの爆睡。

よだれを拭きつつ、愛車にまたがり、調査へ出発!
ターゲットの動きに翻弄されつつも、なんとか尾けおおせて事務所に戻ってきた土谷。
時刻はすでに立派な深夜・・・。

すきっ腹を抱えた欠食児童状態だったので、何か食べようかなーと思いながらも、こんな時間に空いている店は少ない。
そこで事務所随一のグルメを自称する所長に電話して聞いてみた。

土「もすもす、どっかこの近くでまだ空いてる店ありますかね?」
所「○○通り沿いにうまいラーメン屋があるよー。」
土「どうもです。さっそく行ってみますわ。」

バイクを飛ばし、くだんのラーメン屋に到着。こんな時間なのに、カウンターには客がひしめきあってる。

(さすが所長。これだけ混んでいるということは味がいいに違いない。うまい店をよく知ってるわん。)

空いている席を探し、ようやく一息。ラーメンを注文し、ふと左右を見る。
右隣りには新興成金&裏的なカオリのする中国人カップル。左隣りにはこれまたレトロで分かりやすい昭和のヤクザ。

  えらいところに座ってしまった…(汗)

竜虎に挟まれ、ちじこまっていると、店のオヤジがしっかりとドンブリに指を入れ、カウンター越しに土谷に差し出す。

背に腹は変えられず、見なかったことにしてラーメンをすする土谷。

そうこうしてると、なぜか土谷の頭越しに竜虎が会話するのです。

昭和任侠伝の指には、ごついヒスイの指輪がはまっています。
どうやらその自慢話の様子。

ヤ「この石、かなりいいやつだよな?」
中「それ、なかなかのものアルヨ。」
ヤ「だろっ?今どき手に入らねぇーぞ、これは。」
中「いいもの見つけましたネー。」

  (あぁ~、ボクを間に挟んで会話しないで…。)

ヤ「やっぱりな。俺の目に狂いはないってんだ。
兄ちゃん、ヒスイって知ってっか?」
土「え、えぇ。キレイですよね。落ち着いたミドリ色で。」
ヤ「だろっ?かなりいいやつなんだよ。」

  (あぅ、話しかけないで欲しいアルヨ。)

ヤ「オヤジもそう思うだろ?なぁ、なあって!」

カウンターのオヤジに話がふられた時点で、土谷は猛ダッシュでラーメンをすすり、会計を済まし、逃げるように店を後にしたのでした。

 同時刻・・・

潜入中の所長の話。

金遣いが最近かなり荒い旦那さんを調べて欲しいという奥さんからの依頼。

くだんの旦那さんを尾行してたら、とある六本木の外人が集まるクラブに入ることになったそうです。

ロアビル付近にあるその店は、かなりの高級店。
入ってすぐ度肝を抜かれたのが、カウンターの上に外人女性5人が座っていたこと。
イスじゃなくてカウンターね。

ロシア、ウクライナ、リトアニア、ルーマニア、フィリピン。

各国そろい踏みです。
旦那さんは大喜びで、彼女たちに囲まれています。
速攻で乾杯が始まり、どんどん飲まされる旦那さん。
おそらくもててると勘違いしている旦那さん。
しっかりとやらしい日本人の顔になっている旦那さん。

もちろん彼女たちの目的はお金。
本人はもちろん、彼女たちの飲み代もすべて旦那さんの払いなのです。

泥酔状態になった旦那さんに飽きたのか、その様子を眺めていた所長のところにロシアのお方が寄ってきます。

慌てて断る所長にウインクした彼女は、たどたどしい日本語で
「ワタシノ オゴリダカラ ダイジョーブヨ」

半ば疑心暗鬼にかられながら、付き合う所長。ただそのお酒の飲み方のすごさに圧倒されたそうです。

ロシア女性は、おもむろにライムを口にくわえて、テキーラショットを飲めと目で合図。
所長がショットを一気に飲んだら、腕を回してきてあつーく接吻。キスしてライムを舐めろってことなんですね。

そんな嬉しいサービスに思わず鼻の下が伸びてしまう所長。旦那さんが散財してしまうのもわかる気がする・・・と後日談。

アジア裏街道野郎たちに挟まれ、ラーメン食べてる土谷と欧州美女に熱烈サービスを仕事で受けている所長。

なぜにこうも違うのかっ!?

教えて神様・・・(泣)

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