コラム|遊び?本気? 出会い系サイト攻略大作戦(中編)

遊び?本気? 出会い系サイト攻略大作戦(中編)

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※前編までのあらすじ

出会い系サイトで知り合った男性とメールのやり取りを始めて、はや2ヶ月。
ついに二人は会うことに。そしてその出会いがA子さんにもたらした苦悩とは・・・。

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駅前で待ち合わせた二人。ドキドキしながら彼を待っていたA子さん。

  あらかじめ教え合っていた携帯に着信が!

慌てて電話に出ると、すぐそばに立っていた男性が彼であることが分かった。

  うーん、微妙。

そんな第一印象でしたが、にこやかに微笑みながら、彼とレストランへ。

そのときからA子さんは、メールでの穏やかな彼の印象とは裏腹に、なにか粘着質な視線を浴びせられている気がずっとしていたそうです。

  ちょっとハズレかな。メールだといい人そうだったけど・・・。
やっぱり出会い系だし。

そんなことを思いながら、相手の話に適当に相槌を打っていたA子さん。

「大卒なの?」
「最寄り駅はどこらへん?」
「駅から遠いの?」
「一人暮らしなの?」
「寝るときはパジャマ派?」

などなど、矢継ぎ早に質問を浴びせ掛けてくる彼に、少しうんざり。

彼との話は早めに打ち切り、もう帰りたいなぁと考えていた矢先、

 「今日、車で来ているから送っていくよ。」と彼に言われ、

 「すみません、ありがとう。」と言い、送ってもらったそうです。

後から考えたら、軽率なことをした・・・と後悔しきりのA子さん。なぜならその日を境に大きく流れが変わってきたから、なのです。

その日、帰宅した後、彼からメールが。

『なんか今日は時間がなくて、バタバタだったけど、君に会えて本当に良かった。一目見て気に入ったよ。想像通りの人だ。君もボクのことを気に入ってくれてるみたいだし、今度は二人で旅行に行こう。いい温泉知ってるんだよ。』

  テンション急変!

  しかもいきなり温泉って!?

慌てたA子さんは、彼に、

『ごめんなさい。そういうつもりじゃなかったの。私、言わなかったけど付き合っている人がいて。忘れてください。ごめんなさい。』

とおもいっきり拒否反応の返信を送ってしまいました。

そこからです、悪夢が始まったのは。

『なんで、会ってくれないんだ?』
『彼氏がいるなんて聞いてない』
『騙したんだ』
『ホント最低だよ』
『この最低おんな!』
『許さないからな!!』 etc

一日に10通以上、同じような内容のメールが来るように。
最初は謝罪のメールを返信していたA子さんでしたが、
友達に相談したら、「そんなの無視しておけばいいんだよ」と言われ、
返信をしないようにしていました。

それでもメールは続き、アドレス拒否にしたら、電話が鳴り、番号着信拒否にしたら、非通知で、非通知拒否にしたら、公衆電話から、公衆拒否にしたら、違うアドレスから…とイタチごっこになってしまいました。

そ・し・て、過度のストレスに堪えられなくなったA子さんは、相談にきたのです。

一刻を争う事態なのはA子さんの表情からも明らか。

そこで出会い系サイト攻略命令が土谷にくだされたのです。

(後編に続く)

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