コラム|その2.魅惑のサタデーナイト尾行

その2.魅惑のサタデーナイト尾行

ターゲットの運転する社用車は、空いている道路を快調に飛ばして行きます。

土谷も視界の端に車を捕らえながら、信号に引っかからないように交通の流れを見ながら、慎重に運転します。

こういう時って、

  なんか探偵してる感に浸ってしまいます。

彼は都内にある繁華街に向かい、ときおり、運転中に携帯を見ています。

 (いけないなぁ、運転のときはドライブモードにしないとネ!

   ・・・、

  ていうかぁ、会うんじゃねーか!? オンナと!!)

俄然ひとりテンションが上がる土谷。

獲物を目の前にした猟犬状態です、ガルルゥ。

  奥さん、アンタの直感は正しかったぜぃ。

   奥さん、なかなかやるねぇ。

    奥さーん、いいねぇ。

     お・く・さぁ~ん。

頭の中で、一人むなしくこだまする声が聞こえる…。

いかん、いかん。

なんかちょっと変な方向に脱線していきたので、話を元に戻すと、彼の車は繁華街を通り抜け、狭い路地へと入り込む・・。

  勘弁してよ、つけづらいじゃん。

  それにしても、

  イッタイ、ドコマデ、イクノダロウカ??

そんな疑問が頭の中を飛び交っていた、そのとき、彼の車はコンビニの前で止まり、彼が降りてきたのです。

そこであんな光景を目にするとはっ!!

はたして土谷が見たものとは・・・

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